花たちに守られつづける寺院(康徳寺)
- わたなべもも
- 4月24日
- 読了時間: 3分
<世羅のおすすめスポット>
世羅には花を慈しむお寺さんがある。
水墨画の雪舟が手掛けた「雪舟庭」でも有名な康徳寺だ。
道の両脇を彩るアジサイに誘導されるように、駐車場へと車を止めた。
ふと、山門へ向かう石垣のあたりから、何やら威圧感を受けると思ったら…。
「開運遠磨」と記された大きなだるまさんに見下ろされていた!
なんとも愛嬌のあるお姿。見つけた人にはいいことあるのかな。
*石垣に紛れるように埋め込まれているだるまさんはユーモアたっぷり。
お寺のなかへはいると、カラフルな花手水が出迎えてくれる。
これだけで、ここの住職さんがどれほど花好きか、花でもてなそうとされているか、お気持ちが伝わってくるものだ。

寺院内は思いのほかアジサイの種類が多く、庭園を散策しながら花探しを楽しむことができる。
水辺に映り込むアジサイはしっとりとしており、いつの間にか心をおだやかに静めてくれるようだ。


小石に文字を書き納める一角があったので、思いを込めて「平和」とお納めしてきた。
こぢんまりとしたお寺のあちこちに、訪問者を楽しませるよう趣向を凝らしている。

さらに奥へ進むと、緑が生き生きと鮮やかになる。
アジサイは日陰でも元気に咲くので、木漏れ日を受けながら木々の間にぽつりぽつりと覗く様は、心落ち着く日本の風景だ。


かわいい彩りのアジサイとは対照的な、渋く深く重厚なアジサイたち。
歴史を感じるこの寺院を、ずっと守り続けるようにひっそりと佇んでいる。


アジサイの向こうに、明るい出口が見えてきた
地元の方々から親しまれ、花たちに守られながら、特別なこの場所はこの先もずっと変わらず続いてゆくのだろう。


わたなべもも(花写真・作詞・おはなし)
幼稚園在職中に作詞家デビューし、翌年退職。子どもの歌やおはなしを書き始める。その後、写真家 丸林正則 氏に出会い、花写真を学ぶ。花かごの代わりにカメラをもって、花を摘む代わりにカメラの中を花でいっぱいにする。「レンズの奥の不思議の国」をテーマとし、独自の感性を活かしたワークショップや、おはなしをテーマに作品作りをする「Story*Photo」を展開中。SONYαアカデミー講師、PHOTO*MOMOTTO主宰。花フォトももぐみキャプテン。CDと写真詩集「gradation」を発売中。
Instagram https://www.instagram.com/nabewatamomo/
「gradation」お申し込みはコチラから→https://forms.gle/FE8pJeknqPd6dcdZA
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